こんにちは!ペコ村です。
本を読む習慣を身に着けたいなぁと常々思っていたけど、数年は読書から遠ざかっていたペコ村…。漫画は読んでた。漫画は。
「もしドラ」の存在は知っていましたが、手に取ったのは偶然です。読書自体を目的として、なんか有名だしな~という気持ちで手に取りました。
ちなみに、「もしドラ」の正式名称を「もしもドラッカーが女子高生だったら…?」と言ってしまう程度の知識で読み始めました。正しくは「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」でした。
ドラッカーはおっさんです。
流行りの異世界転生はまだしてません。
結果、面白かったの…!
思ってた感じと違った。いや、タイトルそのままのストーリーなんだけど!
「もしドラ」をおすすめしたいひと
- 学生~若手の社会人
- 読書の習慣があまりない人
- 高校野球の青春が好きな人
- マネジメントについて学びたいと思っている初心者
「もしドラ」のあらすじはそのまま「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」
もしドラのあらすじ?
タイトルのままだよ!
女子高生が野球部のマネージャーになって、「そもそもマネージャーって何?何するの?マネージメント?」という疑問からドラッカーの「マネジメント」という本と出会うのです。
ドラッカーの「マネジメント」とは経営論の有名な本です。ペコ村も読んだことはない。
もう少し詳細を言うと、進学校の弱小野球部の女子マネになった主人公が「甲子園に行く!」と奮起する話です。でも弱小チーム部員が弱いのは能力や技術の問題だけじゃないのよね。そもそも「甲子園に行こう」「頑張ろう」という気持ちが全員バラバラ。
それを主人公は「マネジメント」を用いて野球部という組織をまとめ上げていくのです。
ま、同じマネジメントだから同じようなもんだよね。
会社と野球部なんて同じようなモンでしょ。
ね?
ハァ?会社と部活が一緒なわけねーダロ(゜Д゜)、ペッ と思った方
この本を読んでも、そんなことが言えるかな!?!?
「もしドラ」は経営論を野球部へ誰にでも分かるよう落とし込んでいる
「もしドラ」の中では主人公がきちんと「マネジメント」を読んでいるので、引用がところどころに出てきます。
この引用を読んでも全然わかんねーんだわ(゜Д゜)、ペッ
さすが経営論です。本質を教えてくれるけど、それを自分の身近なことに落とし込むのはなかなか難しそうなのです。「マネージメント」引用部は眠い時に読むと全く頭に入ってきません。「組織の定義づけ」とか「顧客は誰か」とか、言いたいことは分かるけど自分のコトに落とし込もうとすると途端にわけがわからない…。
これを「野球部」という誰もが分かる組織に落とし込むことで、こういうコトだったのか!こう考えれば良いのか!というところまで分かりやすくしているのです。
主人公、すごいよ。わたしよりすごい。
読みやすい点:野球のルールが分からなくても全く問題ない
ペコ村、野球に一切興味がない人種。そもそもルールを知らない。本当に分からない。野球部の話なので野球をやってるし、状況の説明とかあるけど細かいところは全然分からない。
大丈夫!良い感じなのか悪い感じなのか、雰囲気で読んでるから!笑
それでも楽しく読めるってことです。野球の知識があったほうがもちろん面白いと思うけど、なくてもスムーズに読めちゃいました。
読みにくい点:むりやり、感動(笑)シーンを入れてる気がする
野球のシーン云々より、なんか最後のほうにあった感動シーン?泣けるシーン?が無理やりねじ込んだ感じがあって、そこでちょっと滞りました。気持ちがね。読み進めるのはスムーズだったよ。
大きなネタバレだから書かないけど、アレ…いる??笑
マネージメントに必要な資質は”真摯さ”であり「もしドラ」は実践している
「マネージメント」からは何か所か引用されていて、その部分だけなんだか小難しいことが書いてあります。
最初の方で主人公が本を読み始めたころ、初めから備えていなければならない素質は真摯さである、という部分の引用がありました。
ここから主人公によるマネージメントが始まります。
はて?真摯さ、とは?
しん‐し【真摯】
〘名〙 (形動) まじめでひたむきなこと。一所懸命に物事に取り組むこと。また、そのさま。
引用:コトバンク
そもそも主人公はマネージャーになったとき、「マネージャーって何?」と広辞苑で調べるところから始めています。そして「マネージメントとは?」という疑問から、ドラッカーの著書に至っているのです。
言葉の意味を曖昧にせず分かるまで調べる。この姿勢がまさに”真摯さ”だし、これが大事なことなんだろうなぁ。
正直、これ1冊を読んだからといって経営とは何たるかを理解することは難しいと思います。何度か引用された「マネージメント」部分だって完璧に記憶したわけじゃないし…。
この本から学べるのは、初めから必要な素質は真摯さであること、そして真摯さとはどういうものなのか。この点について深めることができる1冊でした。
経営論とか抜きに、「もしドラ」は小説として面白い
ドラッカーのマネジメントは未読ですが、そういった類の本と「もしドラ」は異なります。
それは、ストーリーに起承転結があるということです。
いわゆるビジネス書とは、物語ではなく教科書的な存在なので物語性は求められていません。読みやすさや理解を深めるためにストーリーを取り入れる本もありますが、メインはそこじゃないので話自体に面白味や感動はないですよね。というか、ストーリーは全然面白くない!
反して、「もしドラ」はストーリーに面白さがあります。ジャンル分類上はビジネス書ですが、中身はタイトルの通り「もしも高校野球の女子マネージャーが…」を想像して書かれた創作であり、主人公は悩んだり盛り上がるシーンもちゃんとあります。
次はどうなるんだろう?
それで、それで??
次の展開が楽しみだからあっという間に読みやすいのだと思います。難しい言葉や言い回しもないので、というか難しいことは主人公が考えてくれるので(笑)、読書の習慣がない方やラノベ好きな方にもオススメです。
学生でも読めるし、特に部活関係ではそのまま参考になるかもしれません。創作なので都合の良すぎる話であることは否めませんが、全くの無駄にはなりません。
経営論を順に学ぶと同時に、展開も面白いなんて最高じゃんね!
なるほどな~、納得のベストセラー本です。
本をあまり読まない人でも楽しめると思うので、ぜひ手に取ってみてくださいっ。
ドラッカーの「マネジメント」は、もうすこし”読書力”を伸ばしてから手を出します!!!「もしドラ」が良い!!
コメント